現場によっては本当に大変です

その時の現場によってきつさが大分違います。まず、荷揚げをする物の種類によってきつさが変わってきます。次に、荷揚げをする条件によって変わります。一階だったり、エレベーターを使える荷揚げは比較的に楽ですが、一番きついのは、やはり階段による荷揚げです。階数が高ければ高い程きつくなっていきます。割と軽い物で、荷揚げの条件が簡単な現場であれば、そこまできつくはありませんが、基本的にはきつい現場が多いです。私が経験した中で一番きつかったのは、三階に階段で石膏ボードを荷揚げした事です。石膏ボードは私が荷揚げをした中では一番重量があります。さらにそれを階段で三階に荷揚げだったので本当にきつかったです。荷揚げをし始めると、まず最初に握力がなくなります。手を握る事さえ辛くなる程です。次に腕が疲れてきます。力をいれていない状態だと、筋肉がプルプルと震えてきます。そして、腰が重くなってきます。腰に力が入らないと、踏ん張れなくなるので更にきついです。最終的には、下半身が疲れてきます。階段を登る事が凄く辛くなります。かなりの重労働の為、定期的に休憩時間を取っては貰えますが、朝からやり始めて夕方になる頃には、全身が悲鳴をあげています。現場にもよりますが、基本的にはきつい現場が多いです。

足場の悪い導線での横持ち現場が大変です

荷揚げの仕事は主に石膏ボードと呼ばれる内装資材を運搬するものでした。しかしその石膏ボードは2枚で一組となっていて、必ず偶数枚を持たなければなりませんでした。持ち方は横持ちと背持ちの2通りがあったのですが、個人的には横持ちの方がキツかったです。背持ちは背中で支えられるのである程度は通用しました。横持ちは両手の平にボードを載せ、肩や場合によっては脚でも支えながら持ち運ぶのですが、手の平に荷重が掛かる為、慣れない内は握力が無くなって全く持てなくなってしまいます。荷揚げのベテランの人達はそれを『潰れる』と言っていましたが、私もある現場で横持ちをやらされ、すぐに持てなくなったのですが、それでも運べと急かされたので何とか手の平を使わずに強引に運んだ覚えがあります。私自身、昔から身体を鍛えていたので、ある程度はできると思っていたのですが、荷揚げに関しては全く通用しませんでした。荷揚げは手の平の強さと脚力が重要で、一旦手の平に限界を感じると、そこから一気に全身の力が吸い取られて全く動けなくなってしまうのです。また、建築現場は建物が未完成の状態なので、あちこちに開口部や凹凸部、壁ができてない通路などがあり、普通の状態では移動できません。常に前後上下左右に神経を研ぎ澄まさなければならず、危険と隣り合わせで作業しなければなりませんでした。荷揚げの仕事は2年間だけでしたが、厳しい現実を痛感させられました。

一回分の重量がかなりハードで大変です

荷揚げの仕事は長尺物やパネル形状、あるいはその他の重量物など現場や会社によって取り扱いの差はありますが、一回に持つ分量が、素人が未経験で想像する分量よりはるかに多いことが多く、いきなり挫折することもあります。日常生活で持つ荷物は、おおよそ20㎏ぐらいが多いのですが、荷揚げの仕事の場合は、20㎏の荷物なら2つ抱えて移動することがマストです。パネル形状だと40㎏以上のものは一回に持つことになりますので、スーパーで売っている米袋だと4袋分くらいをイメージするとよいでしょう。かなりきついです。分量を減らして回数を多くすればいいと考えがちですが、現場に出ると先輩たちの雰囲気などに飲まれて、「一度に多く」運ばざるを得ません。仕事の内容が「数を運んでなんぼ」みたいなところがあるので、屈強さに自信がなければ、遠慮したほうがいいかもしれません。持つことそのものは、慣れてくるのですが、それを腕より上げる工程があったり、背中を曲げ伸ばしして下ろすような工程があると、体感的には倍以上疲労すると思います。重量物でありながら、丁寧な取り扱いを求められている部材も多いので、身体を振り回したりできず、注意力も求められます。